なぜまたつまずくのか
学校で文法を習ったのに、いざ話したり書いたりするときに文が出てこない人は少なくありません。たいていは文法を試験問題の正解を選ぶための規則として覚えただけで、その規則で自分の文を作った経験が少ないからです。用語や例外の規則はたくさん知っていても、ごく基本的な文を素早く組み立てる力が弱い状態です。学び直すときは、最初から全単元をなぞるより、文を作るのに欠かせない骨組みから実際に書きながら積み上げるほうが早道です。
用語を覚えても文が出てこないなら順番の問題です。文の骨組み、動詞の形と時間、冠詞と可算名詞、学び直しの順番、文法書の選び方をまとめました。
学校で文法を習ったのに、いざ話したり書いたりするときに文が出てこない人は少なくありません。たいていは文法を試験問題の正解を選ぶための規則として覚えただけで、その規則で自分の文を作った経験が少ないからです。用語や例外の規則はたくさん知っていても、ごく基本的な文を素早く組み立てる力が弱い状態です。学び直すときは、最初から全単元をなぞるより、文を作るのに欠かせない骨組みから実際に書きながら積み上げるほうが早道です。
英語の文は、主語のあとに動詞が来て、その後ろに目的語や補う言葉が付く順番が基本です。日本語は主語をよく省き、動詞を最後に置きますが、英語は主語をほぼ必ず示し、動詞を早めに言います。天気や時刻を言うときのように意味の上で主語がなくても、形の上の主語を立てるほどです。ですから文を作るときは、誰が何をするかを先に決め、残りを後ろに付けると考えればよいのです。長く複雑な文も、この骨組みに修飾する言葉が加わったものなので、骨組みを先に見つける練習は読解にもそのまま役立ちます。
英語は動詞の形を変えて、いつ起きたことか、進行中か、すでに終わって今まで影響しているかを表します。過去形は終わったことを今と切り離して述べ、現在完了は過去の出来事が今とつながっているときに使います。日本語ではどちらも「した」と訳せる二つの表現が、英語では使い分けられる理由がここにあります。時制の表を丸ごと覚えるより、自分がよく話しそうな場面を思い浮かべ、その場面に合う形を一つずつ身につけるほうが長く残ります。
日本語にない考え方なので、いちばん長く迷うのが冠詞と名詞の数です。英語は名詞を使うたびに、数えられるかどうか、一つか複数か、聞き手がどれのことかを知っているかを一緒に示します。初めて話題に出す一つには不定冠詞、お互いにすでにわかっている対象には定冠詞という大きな原則から始めれば十分です。規則を覚えるだけでは限界があるので、読んでいて出会った冠詞付きの名詞をかたまりごと覚える方法を併用します。冠詞を少し間違えても意味はたいてい通じるので、最初から完璧を目指して話すのをためらわないことのほうが大切です。
すべての単元が同じように大切なわけではありません。話したり書いたりするときに毎日使うものから固め、めったに使わない構文はあとで読みながら出会っても遅くありません。
何冊も買って最初のほうだけ読むより、薄い一冊を最後まで何度も回すほうがはるかに効果的です。説明が短く例文が多く、単元ごとに自分で書く練習問題がある本を選びます。一周目はわからない所があっても印を付けて先へ進み、全体の地図を描くことに意味があります。二周目からは印を付けた所と間違えた問題を中心に見ます。解説を読む前に例文を見て規則を自分で推測してみると、同じ内容でもずっと長く記憶に残ります。
文法は、わかったと感じることと使えることの間に大きな距離があります。規則を一つ学んだら、その規則で自分のことを書いた文を三つか四つ作り、声に出して読みます。昨日したこと、明日すること、好きなもののように、実際に話しそうな内容ほど記憶に残ります。書いた文はためておき、数日後に見直して直してみると、自分の間違えやすい癖が見えてきます。できれば英語の得意な人や添削ツールにもう一度見てもらい、直した文を声に出して読んでおくと、同じ間違いが減ります。
学び直す人が繰り返し間違える所は、だいたい決まっています。書いたあとに次の項目だけを確かめても、正確さがはっきり上がります。